どんな成分にも強い金を溶かす王水とは

2020.08.02 , 買取
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どんな成分にも強い金を溶かす王水とは

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王水という液体のことを知っていますか?
王水とは、金すら溶かすことのできる液体のことです。
こちらの記事では、この王水についてご説明します。

・王水とは

この世界に存在する金属のほとんどを溶かすことのできる液体。
それが王水です。
銀など一部の金属だけは例外として溶かすことができないのですが、それ以外はすべての金属を溶かすことができます。
金属は、その加工において溶かすことが多いので、ほとんどの金属を溶かすことができるという王水の性質は非常に有用なものです。
王水は古くからあり、西暦800年には発見されていたようです。
西暦800年代のアラブでムスリム科学者によって発見された液体が王水です。

・王水の性質

王水の性質

王水の性質としては、やはり一番にその酸化性があります。
王水と反応しできた金属化合物は、その金属における最高酸化数を示します。
酸に強く、通常他の酸では溶かすことのできないことで知られるプラチナや金をも溶かすことができるほどの酸化性の高さが特徴的です。
イリジウム、タンタルは酸に非常に強いため、王水をもってしても溶かすことはできません。
銀は、耐酸性によってではなく、別の理由によって王水でもなかなか溶かすことはできません。
銀を溶かそうとした場合、銀の表面に膜のように塩化銀が生成されます。
この塩化銀によって、銀の酸化が妨げられ、銀を王水で溶かそうとしてもほとんど溶けることはないのです。

他にも、オスミウムやロジウス・ルテニウムも溶けはしますが、その反応は遅くゆっくりとした溶け方となります。
これだけの酸化性を持っているだけあり、王水は人体に触れると非常に危険です。

・王水の歴史について

王水が西暦800年代に発見されたことについては、既にお伝えしました。
王水の歴史について細かく言うと、西暦800年代にアル・ラーズィーなどの錬金術師により言及され、その後、1,300年ごろに偽ゲベルに言及されています。
ただ、この頃、王水には王水という名前はまだつけられてはいませんでした。
王水がその名前を得るのは、1789年になってからです。
1789年、アントラーヌ・ラヴォアジェが、王の水という意味の「aqua regia」という名前をこの液体につけました。
それにより、この液体は「王水」と呼ばれるようになったのです。

・王水にまつわる歴史的な事柄

金メダル

王水にまつわる歴史的な事柄として有名なものには、下記のようなものがあります。
たとえば、第二次世界大戦における出来事です。
デンマークに侵攻されたドイツでは、ノーベル物理学賞の金メダルがドイツ軍に奪われるのを防ぐために、王水で金メダルを溶かしました。
その金メダルを溶かしたものを容器に入れ保管しておくことで、その金メダルがドイツ軍に見つかってしまうことはありませんでした。
戦後、その王水を溶かした金から、金を復元し金メダルを守ったのです。
復元された金は、ノーベル財団とスウェーデン王立科学アカデミーへと返還されました。
その後、金メダルは新たに作り直され、再度贈与されました。

おわりに

王水についてご説明しました。
王水は金属のほとんどを溶かすことのできる液体です。
そのため、様々な用途で活用することができます。
酸に強いプラチナや金を溶かすこともできる、「王の水」と呼ばれるに相応しい液体なのです。
日常生活で出会うことはまずありませんが、王水は劇薬なので絶対に触れることのないように気を付けましょう。
毒薬及び劇薬取締法において、取り扱いは厳しく取り締まられています。
逆を言えば、それだけの劇薬であるからこそ、金ほどの耐酸性をもつ金属であっても溶かすことができるのです。
金の豆知識として、金を溶かすこともできる王水という液体があるということを知っておきましょう。

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