インゴット分割を知っておこう!【資産としてのインゴット活用術】
2020.03.16金インゴット分割を知っておこう
近年では資産を預金から投資へとシフトされている方も多いですが、株式等と比較して価格変動のリスクが低くまた世界共通の価値を持つ実物資産として人気なのがインゴットです。
インゴットを保有するメリットやおすすめの活用術等を紹介していきます。
・インゴットを資産として持つメリット・デメリット
一般的な現金以外の資産では、外貨や株式、債券などが挙げられますが、これらの資産と比較するとインゴットは世界共通の価値を持っているので取引が楽な点や価格の変動リスクが低い点がメリットと言えます。
外貨資産の場合、国の信用などが落ちると貨幣の価値も下がってしまうものですが、世界共通の資産であるインゴットはどの国でも一定の価値があるので国の信用度に関係なく価格が安定し、活用しやすいのです。
加えて、株式や債券等の資産のように大きな価格の変動がないため、いつでも一定の価格で売買ができるのでいつ換金しても大きな損失が発生せず、いざという時に活用しやすいというメリットがあります。
一方で外貨や株式・債権などは保有していると配当金が得られますが、インゴットでは配当金は得られませんし、保管に手間とコストがかかる点がデメリットと考えられます。
・インゴットの精錬分割加工について知っていますか?
通常、インゴットは1kg単位などで取引されることが多く、場合によっては10kg以上の大型サイズで取引されることもあります。
自宅などで保管する場合、10kgもあると持ち運ぶのにも一苦労ですが、そんな心配を軽減できるサービスとして多くの人が活用しているのがインゴットの精錬分割加工です。
精錬分割加工は例えば1kgのインゴットの価値を損ねることなく、100g×10個に分割する加工のことで資産家の多くが活用している方法です。
なお、指定されたインゴット以外(例えば海外製のインゴット等)は精錬分割加工の対象外となってしまうことがありますし、分割することで価値が下がってしまうこともある点に資産家は注意を払う必要があります。
・なぜ、インゴットを精錬分割加工し小分けにするのか?
もともと一つのインゴットを精錬分割加工し、小分けにするというと当然ながらなぜそのようなことをするのかと疑問に感じられる方もいらっしゃるかと思います。
精錬分割加工を活用することで得られる最も大きなメリットは、節税と資産のリスクヘッジです。
インゴットは売却したり譲渡したりする際の重さが一定以上の場合、国に報告する必要がありますし、取引量に応じて所得税や住民税が発生します。
インゴット資産の分割活用術を用いることで一回あたりの取引量を抑えて節税効果が得られるのです。
分割活用術を用いて小分けしておくことで、一定量を売却する際でも資産の目減りを最小限に抑えられることは大きなメリットと言えるでしょう。
・分割したインゴットはどうする?
精錬分割加工によって分割したインゴットですが、機を見て少しずつ売却をしたり、相続の際に相続人に均等に資産を分配したりする場合などにも非常に便利です。
例えば、分割せず一定の重さの金を売却する場合、売却額が一定額を超えるとその翌年に高額の税金が徴収されることになるため家計に大きな負担がかかります。
一方で、少しずつ売却することで税金が徴収されなかったり、まとまった納税を避けたりすることができるので、家計への負担を軽減できます。
子どもなどに贈与する場合も同様で、分割して価値を110万円以下にして毎年少しずつ贈与することで贈与税を節税できますし、子どもが複数人いる場合には分割したインゴットを平等に相続することができます。
おわりに
土地や現金ではなくインゴットを資産として保有し活用することで、無理なく相続の際に節税ができますし、通常サイズよりも保管しやすいなどのメリットが享受できます。
特に、相続税対策に絶大な効果が期待できるので、子どもにきちんと財産を残したい場合におすすめです

ゴールドミセス

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